2009年8月23日日曜日

もののけ姫:La princesa MONONOKE


大切な友人が
「もののけ姫」の話を私にしたのをきっかけに
観てみた。

私はこの映画の一番最後のセリフがとっても好きで
そこだけは鮮明に覚えていた。
覚えているつもりが、肝心なところが結構抜け落ちていて
観直してみて、納得。

大きなメッセージの中にたくさんの小さなメッセージが隠れている。
「生きろ。」小さな声で絞り出されたアシタカの一言。
言葉の振動が心臓へ、ドクッと届く。
そう言えば、前にも「VIVE!(生きろ!)」っという一言に助けられたなぁ…と。
「生きる」ことのシンプルさを考えた一本だった。

私にとってそれぞれの小さなメッセージの連なりははそこへ行きついたが
大きなメッセージは「共存」へ辿り着いた。
人種が違う、住む場所が違う
それでもみんな何かを守って生きている。
憎しみをこれ以上増やすことなく
それぞれの場所で、何かを守って生きる。
小さな地球中の「それぞれ」がもう少し「仲良く」なれたら、
「それぞれ」が、もう少し歩み寄れたら、
「それぞれ」が、もう少し尊重し合えたら。

こういうことって、とっても偽善的で綺麗事。

でも、隣の人と「共に在ること」をもう少しだけ心を使って考えてみてもいいだろう、と思う。
もう少しだけ、長く。
もう少しだけ、深く。
もう少しだけ、未来に。
















1 件のコメント:

  1. もののけ姫かァ
    宮崎監督ものは いつも登場人物の未来は
    彼ら自身に任せた終わり方をするので
    欲求不満気味に終わることもあるけど
    この作品は 比較的それが少なかったかな

    共存はいつも宮崎監督の共通のテーマで
    そこに政治や権力が大きく関わってきて
    主人公たちは 果敢に立ち向かいます。

    現実としての個人にできることは
    とってもささやかだけど
    それはそれでいいですよね
    きれいごとではなく
    理想として 掲げていたいです
    理想なくして 前進なし

    今回の衆議院選は 政権交代が
    声高に叫ばれています
    国民不在 どこがやっても同じ
    応援したい党がない
    色々思いはありますが
    この1票 無駄にはしたくないし
    この国の未来に 責任放棄はしたくないなあ

    そちらでは 大使館で投票はできるのですか?

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