大切な友人が
「もののけ姫」の話を私にしたのをきっかけに
観てみた。
私はこの映画の一番最後のセリフがとっても好きで
そこだけは鮮明に覚えていた。
覚えているつもりが、肝心なところが結構抜け落ちていて
観直してみて、納得。
大きなメッセージの中にたくさんの小さなメッセージが隠れている。
「生きろ。」小さな声で絞り出されたアシタカの一言。
言葉の振動が心臓へ、ドクッと届く。
そう言えば、前にも「VIVE!(生きろ!)」っという一言に助けられたなぁ…と。
「生きる」ことのシンプルさを考えた一本だった。
私にとってそれぞれの小さなメッセージの連なりははそこへ行きついたが
大きなメッセージは「共存」へ辿り着いた。
人種が違う、住む場所が違う
それでもみんな何かを守って生きている。
憎しみをこれ以上増やすことなく
それぞれの場所で、何かを守って生きる。
小さな地球中の「それぞれ」がもう少し「仲良く」なれたら、
「それぞれ」が、もう少し歩み寄れたら、
「それぞれ」が、もう少し尊重し合えたら。
こういうことって、とっても偽善的で綺麗事。
でも、隣の人と「共に在ること」をもう少しだけ心を使って考えてみてもいいだろう、と思う。
もう少しだけ、長く。
もう少しだけ、深く。
もう少しだけ、未来に。